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アートアギトプンクト主宰ブラケットブレース・パーレンのブログ BRACKETBRACE PARENTHESE'S BLOG

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亀甲

亀甲とはカメの甲羅のことで転じて六角形状のものを表すが、カメの甲羅を六角形のパターンで
描いた絵は気持ちが悪い。

歌川広重の『名所江戸百景 深川萬年橋』には吊るされたニホンイシガメであろう亀が描かれているが
甲羅を六角形のパターンで描いている。

吊るし亀
歌川広重の『名所江戸百景 深川萬年橋』から切り抜き

気持ちが悪いので飼っているニホンイシガメ亜成体の弐號龜(甲長14.3cm 体重426.0g)を観察してみた。
甲羅はボードゲームで使われる六角形の升目であるヘクス (hex)や模様「亀甲繋ぎ」ではない。
蜂の巣でもない。

ニホンイシガメ背甲
ニホンイシガメ亜成体の背甲

カメの甲羅を六角形のパターンで全て描くと縁甲板の無いカメになる。

カメの甲羅の正中線に六角形を5枚並べ、横に五角形を4枚かますと縁甲板、臀甲板が無理なく描くことが
できる。

歌川広重の他の作品を調べてみるとカメの甲羅を六角形のパターンで描かず、椎甲板、肋甲板、縁甲板、
臀甲板を区別して描かれたものがあった。

歌川広重亀図部分
歌川広重『亀図』部分




江戸時代の浮世絵師はカメの甲羅を様々に描いている。

歌川国芳 亀喜妙々
歌川国芳『亀喜妙々』部分

歌川国芳は『亀喜妙々』で多甲(甲羅の枚数が多い)カメを描いている。




葛飾北斎游亀部分
葛飾北斎『游亀』部分

葛飾北斎亀図
葛飾北斎『亀図』部分

紙本着色鯉亀図 葛飾北斎筆
葛飾北斎『紙本着色鯉亀図』部分

葛飾北斎は『游亀』、『亀図』、『紙本着色鯉亀図』で甲羅を六角形のパターンで描いている。




亀甲1


カメの甲羅の抽象化、単純化、デザイン化も理解できるがカメ好きの私は気になってしまう。


項甲板、椎甲板、肋甲板、縁甲板、臀甲板

  1. 2013/06/27(木) 13:41:44|
  2. ニホンイシガメ
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