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江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿の傑作とされる肉筆画3点「雪」「月」「花」のうちの「吉原の花」の画像を
芸術新潮で見ていたら、カメラ目線の浮世絵美人を二人発見した。
顔を真正面から描いた浮世絵を見たことがなかった。
明治以前の日本美術で顔を真正面から描いたものは、狩野元信「白衣観音図」や仏画などがあるが…
喜多川歌麿筆「吉原の花(新吉原仲ノ町の花の図)」寛政5年(1793)頃 紙本着色ワズワース・アセーニアム蔵 〔部分〕
上画像の左下の黒い着物の前の女と右下の掛け簾で半分顔が隠れた女が正面を向いている。
顔が半分隠れていたら証明写真には使えないが、上画像は証明写真の構図である。〔左下拡大〕
鼻がUの字に線描きされている。
調べてみると、喜多川歌麿と並び称される葛飾北斎の肉筆画「花魁と禿」の禿も真正面から描かれていた。
葛飾北斎筆「花魁と禿(かむろ)」オランダ国立民族学博物館所蔵(シーボルト・コレクション)
なぜ人物が単独で真正面から描かれるのが稀であるのか?
瓜実顔は斜め45度が理想的
正面は多くの向きのひとつにすぎない
正面顔は不自然
喜多川歌麿の「雪月花」は3部作品
●「吉原仮宅 深川の雪」(縦158cm、横346cm)所在不明
●「土蔵相模 品川の月」(縦147cm、横約319cm) 米国フーリア美術館蔵
●「吉原の花」(縦約204cm、横約275cm)ワズワース・アセーニアム蔵
テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2011/04/22(金) 20:22:41|
- AHO YANOO!
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