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f-hole(f字孔)バイオリンの胴の中ほどに左右対称にあいている孔をf字孔(f-hole)というが、
ドイツの数学者のゴットフリート・ライプニッツによって17世紀末に発表された
Sの形を上下に伸ばした積分記号∫(Integral symbol)に見える。
しかし、よく見ると∫形の中央に傾いた小さな横棒の切り欠きがある。
横棒が見えにくい音楽の強弱記号のフォルテの形である。
横棒の切り欠きは単なる装飾ではなく駒や魂柱の位置を合わせる基準の目安である。
なぜ∫形であるのかは、強度的に優れている説、女性の英訳である female の頭文字
から取った説、より華やかな装飾を追求する過程で生まれた説など諸説ある。
この形に落ち着いたのは16世紀以後のイタリアで作られた楽器からであり、以前には
C字形やS字形もあった。
マン・レイの『アングルのヴァイオリン』1924年のキキの腰のf字孔はf字の横棒が
くっきりとしたフォルテ記号である。
「モンパルナスのキキ」ことアリス・プラン(Alice Prin) は背中にフォルテ記号
と鏡文字のフォルテ記号を持つことの意味する「female」だったのか。
アリス・プランはマン・レイの趣味(Le Violon d'Ingres)に合う女性だった。
Man Ray
Le Violon d'Ingres, 1924
テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2011/04/01(金) 23:37:53|
- AHO YANOO!
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